手術日前日。

長い長いと思ったけどついに前日になりました。

手術に対しての不安は、戻ってきた時、今まで通り言葉を喋ることができるかと、麻酔から起こされた時の痛みが酷くないか、これぐらいです。あとは痛みに耐えるのみ。

そして病理検査の結果がいい事を願うだけです。。

 

この間手術が終わった後、もう一生手術は受けたくないと思ったものですが、まさか2ヶ月後に受けることになるとは。

それどころか、今後も再発時の手術の覚悟、言葉を失う覚悟、命を失う覚悟をしながら生活しなくてはならないとは。

仕方ないね。

先生が言っていたけど、本人は障害を出してまで生きたくない、周りの人間は障害が出ても生きてほしいと、意見が別れるらしいです。

 

私も、言葉を失ってまで生きたいかと言われると正直考える所があります。いやそれで済めばいいけど、そもそも言葉を考える機能が不能になるのかしら。

家族や友人達とのコミュニケーションが難しくなる、今の仕事だってできなくなる。

なにを楽しいと思って生きていけばいいんだろう。

でも生きていられるだけいいんだろうな、これも贅沢な悩みなんだろうな。

 

考え出すと悶々とするので、とりあえず目先の事を頑張りたいと思います。

結果が出てからこの先の事は考えよう!

ちなみに、手術中起きてる間、好きな音楽をかけられるんですよ。

じゃん。

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物騒なタイトル!

もっといれたい曲は沢山あったけど、めんどくさくなって途中で諦めました。

基本インストをメインに。

 

術後、どうなっているかは分かりませんが痛みが引いて携帯をいじる気力が出てきたらまた記事を書きたいと思います。

頑張ってきます。

 

 

 

 

 

 

入院2日目。

かなり熟睡できました。

6時に起床で看護師さんに電気をつけられる。

血圧を測って、血圧が書かれた紙に体温も書いておいて下さいね〜と言われる。

これもセルフなのか!

という訳で病室の外の自動で血圧を測ってくれる機械で血圧を測り体温を測る。

 

午前中に造影剤検査があるとのことで、朝食は抜き。

携帯をいじっていると、こんにちは、隣の◯◯です、とお隣の患者さんが話しかけて下さいました。

カーテンで区切られているので顔を見てお話はしなかったんですが、昨日お手洗いに行く最中見かけた感じ40代ぐらいかな…?

心臓系の患者さんみたいです。

生まれつき心臓が悪く、小学生の時に手術して以来ずっとここに通っているんだとか。

病室が足りなくて脳外の病棟に泊まっているらしい。

 

いろいろお話しして、その後CTへ。

MRIの造影剤とCTの造影剤は違うらしい。

前の病院でもやってアレルギーが出てないから大丈夫だねーと、なので今回は吐きませんでした。

最初は普通にCT後、造影剤を入れて撮影。

薬入れ始めが痛いので、できればゆっくりお願いしますと言うと、機械がやるからね!そんな事できないのよ!どうしても痛かったら刺し直しね!というおばちゃん。ひえー(^o^)

機械が薬をぐっと自動で入れるみたいです。

時々ちくっとしましたが耐えられる痛みでした。

身体に入ると全身がカーッと熱くなる。

造影剤CTなんてやったっけ?と思ったけど、カテーテルやった時の造影剤かー。

その後頭のレントゲンをして、午前中は早々に終了。

手術の説明も午前中の予定でしたが、先生の緊急手術が入り16時以降にずれ込む…。

その後前の病院でもしたような簡単な物事を考えて回答するようなリハビリをやって、麻酔科の先生の説明を受けて、手術の流れのビデオを見ました。

麻酔は、やっぱり一度目を覚まして終わったら、そのままうとうとぐらいに麻酔を盛って手術終了まで起き続けるみたいです。

手術の説明は、今まで聞いた事と変わらなかったけど、もう一度リスクの再確認といった所でした。

まず、腫瘍を9割、障害が出るギリギリまで取りたいとのこと。

会話して腫瘍を削って、私が会話の内容を汲み取って喋れない、とんちんかんな事を言い出したらそこで終了。

言葉を使う機能が10あるとしたら、1か2削っても日常に支障はないらしい。

あとは意識がしっかりしていれば…眠くて朦朧としてしまったり、泣いてしまったり不安が酷くて継続できない場合もそこで終了。

 

他、IIIだった場合、放射線+化学療法は大前提。5年生存率は10人中4人、10年生存率は10人中2人。

再発したら、腕一本、足一本麻痺で動かなくなる、差し出す覚悟で腫瘍を取らなくてはいけない。

私の場合は言葉でしょうか。

この内容はネットやブログを見て知っていたけど、医者から直接自分が聞かされた時の重みと絶望感は半端じゃありません。

父は隣で少し泣いているように見えました。

 

努力で治る訳でもないし、されるがままよく分からない薬を入れられて、吐いて、嫌いな注射をして、不安な思いをして痛い思いをして、なんでこんな思いをしなきゃ生きられないんだろうと、ふとした時思います。

でもまだ確定した訳じゃないし、親だけは悲しませたくないし、不安な顔を見せる訳にはいきません。

病は気から、気をしっかり持たなければ。

不安で継続できなくなって中断だけは避けたい。

とりあえず覚醒術を頑張りたいです。

 

入院日。

父と待ち合わせて病院へ。

とても憂鬱でした。

 

いつも外来でかかる病棟は近年に建て替えたので綺麗で、病室も期待して行ったんですが…

私のかかる脳外科の病棟は建て替えていないようで、こう、昭和感漂う廃れた感じで狭い病棟、病室でした。

それなのに2人部屋の料金が前の病院の2〜3倍という…そして部屋にトイレも冷蔵庫もついていないという…ナースステーションも部屋開けてすぐで、さらに電話のできる共有スペースもその近くで、病室はドアが開けっ放しなので音が聞こえてうるさい。

居心地が良いかと言われるとぶっちゃけ悪いです。

前の病院…綺麗な方だったんだな…。

 

もう速攻退院したい〜〜放射線+抗ガン剤治療になったら3ヶ月入院…したくない〜〜。

 

今日はいろんな同意書にサインをして、採血して造影剤用の点滴のルートを取って、血が足りないと言われもう一度採血して、リハビリの先生の所へ説明を聞きに行き、造影剤MRIをして終わりました。

私の血管が細い+針が細いのか液の入れ始めが痛い痛い…そして造影剤MRIに至ってはまた吐きました。

薬をだいぶ入れたり、入れ終わった頃に気持ち悪さがじわじわ来るのよね…

11時予定が16時になり、お昼を抜いたので吐く物も無かったんですけどね。

以前吐いた薬とは別の造影剤にしてもらったんだけどな。

吐く物がないとないで胃液しか出ないし辛い。

明日も造影剤使用のCTがあります。

吐かない薬に当たるといいな…。

しかし入院となると点滴も採血も諦めがついて少し落ち着いて受けられるのよね。

 

ここの病院は病棟が沢山あって、先生に来てもらうというより自分で歩いて別の病棟に向かい、話を聞いたり検査を受けます。

あと食事も自分で取りに行って自分で戻す。

お風呂も自分で好きな時間枠を選んで時間の書かれたプレートを外す・終わったらプレートを戻すという仕組み。

まあいきなり病室に頻繁に来られるよりストレスがないかもね。

そして入れる曜日と時間が予め決まっていた前の病院と比較するとこれが唯一いい所!お風呂に毎日入れる!

とりあえず、一刻も早く退院するぞー。

 

 

 

 

 

 

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久々に今日のごはん。

肉じゃがと唐揚げ。

職場の人に茅乃舎だしを頂いたので肉じゃがに使ってみました。

心なしか美味しくなったような…気がする。

お味噌汁とかに入れると分かりやすく美味しいかも!ありがたく使います。

 

さて今日もお休みでした。

という訳で、

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唐泉寺へ。

小岩駅からタクシーで10分ほど。

癌封じ、ボケ封じで有名なお寺みたいです。

癌ブロガーさんの記事を読んで知りました。

住宅街にぽつんと建っていました。
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しっかりお祈りをして、お守りを購入。

神頼みする訳じゃないけど、挫けそうな時、お参りしたから大丈夫!きっと良くなる!と思えそう。

この子も病院に持っていきます。

お守りが増えたー。

 

そういえばさっきiPhoneをいじってたら勝手にアルバムが作られて出てきました。

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モフモフのお友達…間違いではないけどなんじゃこりゃ…

以下最近実家から送られてきた凛ちゃんの写真。

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寒いのに冷え冷えスポットをどかず手足をしまって寝る凛ちゃん
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もうどういう状況かよく分からない凛ちゃん
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幸せそうな凛ちゃん

 

かわいいですね‼︎

退院したらまた実家に戻る時間が欲しいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は退院したら行きたかった場所、カフェ鈴木へ。

 

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カフェ鈴木は大学生時代バイトしていた本厚木のカフェです。

店主の鈴木さんは第二の父と言ってもいいぐらい、真面目な話もすれば馬鹿な話もしたし怒鳴り合いの喧嘩もしました。

私にとってはここでバイトができた事がとても誇りだったし、価値観がガラッと変わった場所です。

今思い返すとあそこで過ごした時間は、ぼんやり暗くて、暖かくて穏やかで、夢の中にいたような感じ。

自家焙煎しているので入った瞬間の珈琲の香りが凄くて、バイトが終わるとバイト着に珈琲のいい香りが移っていたり、夏と冬とで香り方が違うので季節の変わり目を感じた事がいい思い出。

 

マスターは武蔵美卒で、いかにも芸術系といった感じの、ちょっと変わっていて面白い人です。

とにかく拘りが強くてお金に糸目をつけない、そんな人。

建築も服も音楽も写真も本も食べ物も、主に芸術方面で積極的に情報を取り入れては話をしてくれました。

奥さんはカフェ鈴木に近い場所でブティックをしている、小柄で綺麗な人でした。

夫婦で可愛がってもらったけど、私が大学4年生の時だったかな、奥さんは子宮頸がんで、肺にもがんが転移し、亡くなりました。

前は3ヶ月に1度ぐらい通っていたけど、今はもう気づけば1年に1度訪れるぐらい。

 

いつも久しぶりに会うと覚えていてくれてるかなー、なんて不安になるけど、鈴木さん!と呼ぶといつも通りゆかちゃん、と呼んでくれる姿にほっとします。

お店が暗すぎるので、入って相当近づかないと気付いて貰えないw

病気の話をする時泣きそうになってしまった。驚いていたけど絶対大丈夫だよ、と何度も言ってくれました。

バイトの男の子を交えてだらだら3時間程お喋りして、退院したらまた来ますと約束して出てきました。

 

あとはその後うちの会社で扱っているドイツ製ノンコイルベッドに似た商品が他社で出たというので体感しに行き、、

 

それと、この間退院した日の帰りに母がピンキーリングを買ってくれたんですが、

 

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左手小指につけると、変化を呼び込む、チャンスを引き寄せるのに効果的らしい。

大切なお守りです。

身につけていられる物があると心強い。

 

今まで頑張ったご褒美と、これからの手術と治療頑張るぞ、という気合いを込めて今日は前々から気になっていたNOJESSでもう片手のピンキーリング探し。

予めネットを見て目星をつけていたものの迷う迷う。。試しにはめて外してを繰り返してたら指がパンパンになりました。

因みに候補に選んでいた物

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買ったらすぐ欲しい派、今回は特に入院前には持っていたいという気持ちがあったので、サイズ在庫切れの2番目は除外。

1と3で迷いましたが結果これに。

 

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シンプルな方が服には合わせやすいんですけどね、1つで華やかだし植物モチーフ好きだし。

右手小指につける意味は幸せを逃がさない、らしい。

右手中指の「邪気を払う」もいいな、と思ったんですがピンキーリングの方がかわいいかなと。。

 

次の手術が終わって退院したら、ご褒美に他の気になっているブランドを覗いてみようかなーと思います。

 

昨日は外来の日。

11時予約で10時ちょっとに到着。

主治医の緊急患者対応もあり結局診察は15時まで待つことに…こればかりは仕方ない。

入院日と手術日が1週間ずれ、9日入院・13日の手術に変更になりました。

前回の手術が6/13だったからちょうどきっかり2ヶ月だ。

 

先生に、前から思ってたけどとても落ち着いてるね。それとも1人になるとメソメソ泣くタイプ?と聞かれた。

うーん、取り乱す人とか泣いたり怒ったりする人もそりゃ沢山いるんだろうな。

以前はメソメソしてたんですけど、IIかもしれないというお話もあったし、今は落ち着いていますと話したら、まあ違った時がぬか喜びさせてしまうのも良くないんだけど、、でも若いし女の子だし、良くなるように確実な方法で、ポジティブに治療していこうね!と言われました。

 

この間の検査結果で色が染まらなかったという事は、IIIの腫瘍は取り切れたという事でしょうか?と質問したらそうでもないらしい。

もしかしたらIIに混じってまだIIIが残っている可能性はあるみたいです。

 

でもIIIです。(盗み見た診断ではI Vかもしれない)としか言われなかった時期よりずっと希望が持てるし、もうIIIと聞いた時から色々調べた。ブログを読んだ中には亡くなってしまった方だっていた。ある程度の覚悟をしているのでそりゃ落ち着いてもきました。

 

ポジティブに治療しようね、という言葉は嬉しかったな。先生が明るいと救われます。

 

その後は入院の予約をして帰ってきました。

ブルーノートボヘミアンライブは確実に行けないな、、

とりあえず入院日と手術日、これ以上ずれないといいなー。

 

 

 

 

 

 

 

手術にあたっての検査の日。

健康診断みたいでした。

採血・採尿→レントゲン→肺機能検査→心電図→歯科→麻酔科の順にまわる。

 

大きい病院ってすごいのね。

採血、2.30人ぐらいかな、受付口みたいな所にずらっと看護師さんが並んでモニターに自分の番号が映されたら患者さんが向かって採血してもらうというもの。順番待ちもすごい人数。

やっぱり緊張したー。

流石に採血慣れしてる看護師さん、全然痛くなかったけど途中で気持ち悪くなり、終わった後フラフラで椅子に座って気づいたら倒れてました。脳貧血だったみたい。

 

大学4年生以降ぐらいからわりと倒れるようになったので、倒れる前の あ、これはまずい(倒れる)気持ちの悪さだ、というのは分かるようになったんですが、分かったからといってやっぱり倒れる事を止めることはできないんだよね。。安全な場所に移動するぐらい。

最近ずっとベッドで採血してたからかなー、朝食食べないように言われていて、薬も飲まなかったからかなー。

こんな事では先が思いやられる…。

 

せめて自己採血がなくてよかった。

手術中血が足りなくなった時に予め取っておいた自分の血を使うという物で、以前は取っていたみたいなんですが足りなくなるという事もなく、結局使わないのでやめたらしい。

どうしても他人の血だと感染症になる可能性もあるので、できる限り自分の血に越したことはないみたいですよ。

 

歯科は全身麻酔で喉からチューブを入れる時に、グラグラしてる歯がないかだとか、汚れてると菌が肺に入って感染症を起こしたりするらしいので、そのチェックでした。

あとの検査は通常通り…肺機能検査は鼻を摘まれてホースみたいな物を口に咥えて呼吸の流れを見たりとかそんな感じ。

 

麻酔科の診察は手術当日の事の説明。

手術予定時間は10時間とのこと。

大方の腫瘍は取れたから短く終わるかなーなんて思ってたけど、やっぱり場所が難しいだけにこの間より時間がかかるみたいです。

動かさない間の身体の痛さって後々地味にくるのよね…手術終わったからといって一晩ほぼ動けないし…。

全身麻酔→起こされる(2〜3時間ほど)→全身麻酔の流れのようです。

起きていられるなら手術終わりまで起きていた方が安全だと先生は言っていたけど、頭閉じる作業の間まで起きていたくないわ…。

患者さん曰く頭を動かせないからどこかが痒い時とか、そんな事が1番苦痛らしい。

MRIみたいな感じかー。

 

あと気になっていた事が手術終わりの麻酔が切れた後の痛み。

前回、はっきりと目が覚めてその直後から本当に耐え難い痛みだったので、それに関して聞いたら今の麻酔ってはっきり目が覚めるようになっているらしいです。

なので痛み止めを入れない、量が少ないとそれはそれは痛いとの事。

特に若い人は痛みを感じやすいみたいです。

という事で、今度は予め痛み止めをある程度入れてから起こしてくれるらしい。

どんなもんか分からないけどこの間よりはきっとマシだろう…。

本当、なんでこんなに痛いのになにもしてくれないんだ、もう1回麻酔してくれと思ったもんな。 

 

そういえば、昨日から職場復帰しました。

といっても出れるのは10日間ぐらいで8月からまた休むんですが…。

高次機能障害なんかもよく聞くので、ちゃんと仕事ができるか不安でしたが、思いの外接客も処理もいつも通りの出来だったので、とりあえず1日目は大丈夫でした。

仕方がないけど、働かず親元で親のお金でご飯を食べる事にも落ち込んでいたし、自分の個人売上げ予算も気になっていたし、お店の人達の仲がより深まっていく中、少し取り残された気分もあったし、やっと働けてよかった〜。

たった1ヶ月ちょっとでこうなんだから、長く日常生活に戻れない方なんて、病気の事も含めて本当に色々気に病むと思う。

毎日気づく事が沢山あります。